(続き)韓国の大学生から「卒業論文で日本のマンションにおけるペットクラブ事情」について質問がありました。回答と合わせて、若干手直ししたものを記載します。



ーーー質問に回答しますーーー

1.日本のマンションには<ペットクラブ>が一般的にありますか?

(回答)
ペット飼育が可能なマンションが増加した2000年以降で、かつ総戸数100戸以上の中規模、大規模マンションで設立されている傾向にあります。


2.ペットクラブは普通どんな活動をしていますか?

(回答)
多くのマンションのペットクラブ内ルールの中に、ペットクラブの目的として「ペット飼育者間の交流、情報交換その他コミュニティ形成」と記されています。しかし、実際にペットクラブという団体内部でメンバー間の交流や情報交換、コミュニティ形成を行っているマンションはほとんどなく、新築して間もないころは多少あっても、年月とともに段々と活動が減っていき、形骸化しています。

一方で、ペットクラブの活動が残っているマンションのほとんどは、上位機関である理事会からの指示に基づき、ペット飼育のマナーが悪いメンバーへの注意や注意文の掲示など「ペット飼育者間でルールやマナーを守らせるため」の活動を行っています。
マンションのペットクラブ

3.ペットクラブ活動をする時よくある問題はどんなことがありますか?

(回答)
そもそもペットクラブ(団体)としての活動を行っていないこと(組織の形骸化)が最大の問題です。これは、上記2の回答の通り、ペットクラブの本来の目的(ポジティブな活動)が行われず、ネガティブな活動(ルールやマナー違反メンバーへの注意喚起)が主な活動となっており、主体的に活動したいメンバーが少ないことが考えられます。


4.ペットクラブの活動でマンションの住民たちがお互い活発に交流するようになったりしますか?

(回答)
ほとんどありません。




深山 州(みやま しゅう)
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