2019年に当社(クローバーコミュニティ)へお問い合わせをいただき、2020年3月から正式に管理業務をお引き受けした「キングダム阿佐ヶ谷」管理組合さん。
キングダム阿佐ヶ谷マンション
オシャレでわざと不揃いの色にした茶色のタイル張りにアーチ形のエントランス、バルコニーの壁部分もアーチ形で、皆さん植物や花を置いて飾っています。どこかヨーロッパの路地の街並みを連想させます。

遠くからでないと見えないような屋上の塔屋の壁にもアーチ形が採用されていて、とても手が込んでいます。
理事長にお聞きしたところ、新築当時は周辺に高い建物がなかったそうで、この塔屋の窓のデザインが遠くからでもオシャレに見えたのでしょうね。
キングダム阿佐ヶ谷 管理組合

マンションはJR中央線の阿佐ヶ谷駅から3〜4分、駅前の雑踏を抜けてなお続く落ち着いた商店街の一角に建っています。
1階はテナントが入り、2階以上が住居です。
キングダム阿佐ヶ谷

それまで40年以上、旧地権者を管理者とする自主管理のような管理組合運営を続けてこられました。
2019年に区分所有者による理事会を執行部とする管理組合運営へと変更し、合わせて当社を採用していただきました。
夢は大きくても規模が極小の当社を管理会社として選んでいただき、本当にありがたいです。

私がコラムのタイトルに「ハイカラで重厚なマンション」と書いたのは、キングダム阿佐ヶ谷が新築当時、建築系の専門誌「近代建築」に取り上げられていたからです。
キングダム阿佐ヶ谷 近代建築

これが、当時の雑誌の一部です。建築系の専門誌に取り上げられたということは、建築・デザイン的に優れていたことの裏返しなのでしょう。
新築時の面影がしっかり残っています。

とはいえ、新築して以降、建物修繕は計画的に行わず必要に応じて適宜実施であったため、これから外壁や防水の修繕、配管の更新など、大掛かりな大規模修繕工事を検討する必要があります。

現在では理事会を月1回開催し、重要な判断を下すときには住民説明会を開くなど、民主的で開かれた管理組合運営を行っています。一方でお住いの皆さんや外部区分所有者の皆さんは、理事会の取り組みや私たち管理会社のサポートに協力的な方ばかりで、とても大きなやりがいをもって臨んでいます。

ハイカラで重厚なマンションを取り戻す=ヴィンテージマンションに向かうプロセスに携わることができて、当社は幸せ者(幸せ会社!?)です。

深山 州(みやま しゅう)
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