※2020年11月15日更新
レジェンド相模原富士見管理組合さんとの出会いは、かなり特殊かつ奇妙であった。
神奈川県で3つ目の政令指定都市、相模原市の住宅街に佇む、築12年、30戸弱の小規模マンション。
レジェンド相模原富士見 マンション
前管理会社に対する不満(高い管理委託費、フロント担当者の対応、不要な修繕工事提案、、、)が発端で、マンション管理士(メルすみごこち事務所)へ「管理会社リプレイス」の問い合わせであった。

で、マンション管理士としてプレゼンの場に行くと、20名の区分所有者に取り囲まれる。
29世帯のうち20世帯が、総会でもない業者プレゼンに参加するなんて、マンション管理に対してかなり関心が高い。

で、当然ながら、マンション管理士として呼ばれているので、コンサルタントとして、課題解決のための提案をプレゼンしたところ、ちょうど正面に座っていた区分所有者の男性から

「あなたの提案は、一つ前に聞いた別のコンサルタントの提案と似ていて、新しさがない。」
「もっと刺激的で、僕らを『なるほど』と唸らせるような斬新な解決提案はないの?」


と、カウンターパンチを食らったような質問が飛び出した。

これまでの経験上、区分所有者からこのようなネガティブかつ圧迫面接官のような質問をしてこられる場合、「この方はすでに別のコンサルタント会社へ心を決めていて、他の区分所有者に対して僕が駄目コンサルタントである印象を与えたい」ことがほとんどであった。

しかも『刺激的で、斬新な解決提案』って、一体、どのようなものだろう、、、

で、半ば仕方なく、やけくそ気味に

「実は私、マンション管理士の会社を経営しながら、管理会社(クローバーコミュニティ)も経営しています。」
「現在の管理会社のような不誠実な対応を、マンション管理士として抑止したり、他の管理会社への変更で解決するために今日は呼ばれていると思うのですが、そもそも不誠実な対応をしない管理会社を作れないものか、という発想で、3年ほど前に理想を目指す管理会社を作りまして」
「管理業界の悪慣習と真逆の管理を実践している管理会社が福岡にありまして、その首都圏版ということで設立しています。」
「ただ、今回はマンション管理士として呼ばれているので、管理会社としての話をしても変ですよね」
「会社の規模も現管理会社とは対極の極小ですし」

と、開き直って回答したところ、

「面白いじゃない、そういう提案を待ってたんですよ!」
「理想の管理会社ってどんな考え方なの?」
「もっと詳しく聞かせて!」


と、想定外の回答が。他の区分所有者からも前のめりな空気が伝わってきます。

マンション管理士としてプレゼンに呼ばれて、コンサルティング(管理会社リプレイス)の提案をしに来たのに、最終的に管理会社としての提案にすり替わってしまったようで、果たして良いのだろうか、、、でもお客様の希望だから良いのかな、、、

とても奇妙な時間でしたが、最後は区分所有者の皆さんと笑顔で別れ、その後、管理会社(クローバーコミュニティ)として、現管理会社からリプレイスしていただくことに。
この総会でも20名以上の区分所有者が参加され、ものすごい期待感を感じた。

出会いは奇妙で、思いもよらぬ方向へ進んだが、「マンション管理組合の利益の最大化に貢献する」ことにはマンション管理士としても管理会社としても変わらない。良い仕事をしたい。

深山 州(みやま しゅう)
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