マンション管理士は専門家？コンサル？（１）

本質がどこかを考えて、臆することなく助言していますか？という『マンション管理士』的な話。

コロナ禍の影響で緊急事態宣言が出された時期。

この数か月間に通常総会を開催する時期を迎えるマンション管理組合では、いわゆる「３密」を防ぐために、

1. 通常総会の開催自体を延期する
2. ３密を回避する方法で通常総会を開催する

いづれかの方法を選択していたと思う。

僕と担当マンション管理士の２名で「理事会アドバイザー（年間顧問）」として支援する都心の500戸マンション理事会で、例年4月に開催する通常総会を、最初は１．の「延期」で様子を見ながら、緊急事態宣言が解除されたことから、２、の「３密を回避する方法で総会を開催」することにした。

この「３密を回避する方法で総会を開催」として、総会には理事長や副理事長・管理会社・マンション管理士と最低人数が出席し、他の平理事や役員以外の区分所有者には「総会の場に直接出席せず、議決権行使書（議案ごとに賛成・反対の意思表示をする書面提出）または委任状」いずれかの方法で意思表示して欲しい、という話に。

総会の場がクラスター感染の場になるリスクを減らしたいのが理事会としての総意だ。

そこで、管理会社にその旨を総会議案書の表紙や議案書が入った封筒の表面へ記載してもらうようにオ依頼したところ、

他の文字と同じフォント・大きさで目立たないように

「当日は委任状または議決権行使の提出をお勧めします」

と記載してきた。

僕が「これではダメです」と言ったところ、横から担当マンション管理士が

「もっと目立つように書いて下さい」と助言した。

この助言、半分正解で、半分抜けている。

僕は担当マンション管理士の助言に被せるように

「それから『お勧めします』じゃなくて『総会には出席しないで下さい』とはっきり書いて下さい」と助言した。

すると、担当マンション管理士がその場で

「深山さん、区分所有者に総会への出席を禁止するような表現はまずいですよ」と言ってきた。

理事会側が区分所有者に総会への出席を制限すれば、総会の趣旨に反する、、、という考えだ。

※マンション管理士は専門家？コンサル？（２）へと続く。

深山 州（みやま しゅう）
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