住民の信頼を裏切っている管理会社
松原清植 クローバー管理

そして、気づきました。


管理会社の目は、マンションの住民のほうではなく、親会社のほうを向いているのだと。


マンションが売れれば管理の仕事が付いてくる中で、彼らの視線の向く先は、常に親会社になる。
そして、本来のお客様である管理組合（マンション住民）の利益を考えるより、親会社にいくら利益を上げるかを考えるのだと。
 

仕事の目的はお客様のニーズを満たすことにあるという「顧客志向」の考え方は、現代の企業では当たり前になっています。
それまで営業一筋で働いてきた私にとっても、「お客様のメリット」を考えるのは当たり前のことでした。

マンションを建てるにしても売るにしても、私たちが相手にしてきたのはご自分の懐からお金を出すお客様です。
相手の方がどんなことを求めておられるのか、どういうふうにしたら買おうと思ってくださるのか、営業のプロセスでは常にそういうことを考えていました。

もちろん売りたい意識はあってのことです。
しかしそれだけではなく、何事も必ず「お客様のために」という意識を持って動いてきた自負があります。
足を棒にして歩き回ったり、遅くまで残業してプランを練ったりしているのは「お客様あっての仕事」だからです。

アパート建築の営業をしていたときは、文字どおり足でニーズを掘り起こし、土地を持っている方にどうすれば自分のほうを向いていただけるか考えていました。

分譲マンションの見込み客になっていただいたお客様には、なるべくご希望に沿うよう、会社と交渉してうまく折り合いのつく条件を引き出したりしてきました。

お客様のお役に立ち、会社の利益にもなる、いわゆる「ウィンウィンの取引」をつなぐのが、営業の役割だと思っていました。
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しかし、管理会社には「利潤追求」の視点だけあって、「顧客志向」の発想がまったくないのだと気づきました。

お客様の都合を検討することなく、自分たちの都合を押しつけている。それでは、何も知らない人をだまして儲けているようなものではないか。


私は、現実に気づき、憤りを覚えました。


ーーーゼロからの挑戦（幻冬舎）よりーーーーーー 


◆本ブログでの掲載はここで終了になります。
内容に共感いただき、以降にご興味ある方は、ぜひお手にとってお読みいただけると嬉しいです。

「ゼロからの挑戦」（幻冬舎：2017年11月発売）より抜粋

ありがとうございました！





松原 清植（まつばら せいしょく）
（�螢�ローバーコミュニティ：共同代表）
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