今までマンション管理士として今まで数多くのマンションを見てきましたが、マンション管理運営に熱心で多くの改革を成し遂げた理事会役員たちが、知識経験ゼロの次期役員に対してこの流れをどう継承していくか、、、どこのマンションでも共通の悩みを抱えています。
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毎年8月になると、太平洋戦争に関するドキュメンタリーなどが多く放送されます。ふとテレビをつけると、NHKでは何らかの放送がされています。
戦後半世紀以上がたち、当時悲惨な体験をされた方の多くが亡くなるか高齢になり、後世に生の声を伝えることが難しくなってきました。
映像にしたり、書籍にしたり、歌にしたり、資料館を作ったり、、、。当時経験された方々があらゆる媒体を使い、私たちのために、子孫のために、「あのようなことは二度と繰り返さないで欲しい」と取り組まれる姿には、本当に頭が下がる思いです。
しかし、私は思います。
将来、戦争の体験のない世代が主体となる時代が来た時、「二度と戦争はしない」という意志が受け継がれるのだろうか?
今の日本の政治家も北朝鮮に対し自衛権の範囲を拡大を提案し、戦争と紙一重のところまで来ています。
人間の歴史は「戦争と平和」の繰り返しでした。平和の裏側で利権がからむような争いが起こり、それが表面化する。争いで疲弊した頃に解決が図られ、平和な暮らしが戻る。この繰り返しで今日に至っていると思います。
昔、星新一さんのショートショートで、こんな話がありました。
宇宙の開拓が可能となり、宇宙人がいるという遥か彼方の星を目指して、何組かの男女がロケットに乗り込んだ。その男女の生きている間にはその星へは着かない程の距離のため、ロケット内で子供を産み、その子供らがまた子供を産み、3代目で到着するプランであった。
その3代目がその星へ無事到着する。
ところが3代目になると、地球のこと、祖父母が熱い思いで送り出されたこと、自分の使命などを実感することはなく、結局居心地の良いその星に居ついてしまった。
、、、と、確かこんな話です。
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マンション管理の歴史も、やはり同じように繰り返すところが殆どと考えます。
ある代の役員はとても熱心であった。
理事会を毎月開くようになった。
ルールを積極的に見直した。
管理費の見直しも行った。
管理会社も背筋が伸びた。
その結果、マンションの資産価値が上がるようなソフト面の向上が見られ、住み心地が良くなった。
ところが、役員の任期は1年で全員が入れ替わる。
知識のなく仕事も忙しく、意識の乏しい人達で次期理事会が構成された。
理事会は3ヶ月に1回になった。
ルールの運用に無頓着となった。
仕事は管理会社へお任せになった。
管理会社もやる気をなくし手を抜き始めた。
トラブルが増え、住み心地が悪くなり、、、
マンションの歴史も、戦争の歴史も、繰り返すものです。
ではやる気のある1人が理事長になり続ければ良いか?そんなことをしたら、独裁政権の誕生です。
そこで、せっかく積み上げてきた「苦難の上の財産」を、次期理事会へ上手に引き継いでいく方法を次回に書きます。
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コメント
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でも、管理の継続性ってホント大事ですね。最初からきちんと出来ていないと、後でむっちゃ苦しむ^^;
せっかく熱心な人が作ったものを上手にバトンタッチできないと、一からやり直しになってしまいますからね、ルール化が必要ですね。