僕が経営するマンション管理会社(クローバーコミュニティ)のお客様である「エターナル南千住管理組合」。昨年末に通常総会が開催され、修繕積立金の運用先として「米国ドル建の終身保険」を活用することが決まりました。


エターナル南千住管理組合では、4年前に管理会社を当社へリプレイスしていただき、管理費会計のコスト削減や、不要不急な修繕工事の抑制(先送り)、新たな収益源の確保などを実行していった結果、新築時の想定に比べてかなり多い修繕積立金がストックされるようになりました。

また、当社で長期修繕計画を見直した結果、将来的な支出も抑えられる見通しとなりました。
当面は修繕積立金の引き上げ予定もなし。当社は修繕工事で管理組合から利益をあげようとする他の管理会社が絶対に宣言できない「日本一修繕積立金を残す管理会社」を目指し、無駄遣いを徹底的に減らすスタンスを取っているから、こういうことは当たり前の仕事なのです。

で、当面支出する予定のない修繕積立金について、利息の付かない普通預金で保管しておくのではなく、得られるリターンとリスク(預け入れる修繕積立金の毀損)とのバランスを考えた運用を行い、さらなる修繕積立金の向上を目指すことにした結果「米国ドル建の終身保険」の購入に至ったのです。

エターナル南千住は1LDK中心のコンパクトマンションであり、多くの区分所有者が外部に住み賃料収入を得る「投資型マンション」です。理事会の皆さんは「区分所有者」でありながら「投資家」という側面も持っていて、修繕積立金の不足=値上げ=利回り低下リスクに直結することを勉強しています。
エターナル南千住_理事 (22)

管理組合の財務に対する高い意識が、修繕工事費の徹底削減や長期修繕計画の見直しへの理解につながりやすい。
(これってファミリータイプの実需型マンションでも同じなんです。)

僕らも米国ドル建終身保険を一緒に勉強しながら、リスクを「ゼロにする」のではなく「想定し、最小化しておく」というスタンスで選定を支援しています。

(続く)


深山 州(みやま しゅう)
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