管理会社で修行中のAKIさんが書いたブログに、年明けの挨拶回りが大変だ、という内容がありました。

年明けの挨拶回りと言えば、私も管理会社時代の「挨拶回り」を1回だけ経験したことがあります。

小規模管理会社に勤務時代の話。その会社へ入社した翌月がちょうど新年で、新年初日に「管理組合回り」をやっていました。

社員が手分けして社名の入ったタオルを抱え車に乗り込み、担当マンションを巡回し理事長や「キーマン」の理事へ挨拶回りにいく、というものでした。

 

私は入社直後ということで、社長に連れられ一日中タオルを配りましたが、当然ながら殆どの家は留守。名刺をタオルに挟み、ポストへ投函して次のマンションへ、、、この繰り返しでした。



私、このときまだ入社2ヶ月目。でも社長へ率直に聞きました。
「どうしてこんなことしてるんですか?」

社長「どうしてって?」

私「無駄じゃありません?」

社長「そうかな?」

私「だって、年明けに留守のお宅にタオル置いてきて、管理委託料は上げてもらえませんよ」

社長「管理を継続してもらうのに顔つなぎは必要だ」

私「良い仕事をして、管理組合員に『お宅には是非継続してもらいたい』と言わせることが大切ではないですか?」

社長「まぁ、、、ね」

私「新年初日と明日とで、社員5名が2日間もフル稼働して、高給取りの社長まで時間を費やして、コスト計算したら勿体無くないですか?それだけの効果があるとは思えません。」

社長「うぅ、、、、、ん、そうだね」

私「どうしてこんなことしてるんですか?」

社長「いや、、、この会社を立ち上げる前にいた管理会社時代からの習慣で」

私「じゃ、来年は止めませんか?(勢)」

社長「そう、、、だね(困)」

 

その翌年の新年、挨拶回りは業者回り以外中止となりました。

今はわかりません。私みたいな遠慮ない人間がいなくなって、復活していたりして(笑)

 

マンション管理士 メルすみごこち事務所