先日のブログ記事、奥さんに聞いてみます」はカカア天下か?
では、
管理組合活動において「奥さんに聞いてみる」という行為はニュートラルな視点に立とうとする姿勢の表れで素敵なことだ、と書きました。


実はこの話の裏で、私のマンション管理士としての優柔不断さが絡み合っています。


この素敵な理事さんがいる小規模マンション(横浜市、築20年、20戸)では、給水方式の切り替えを検討していましたが、予算や過去の歴史、時間の制約などが絡み合い、

「直結給水方式でいけるか?」
「増圧ポンプ付ならどうか?」
「従来の受水槽−加圧ポンプ方式で行くか?」
「費用対効果は?」「居住者感情は?」「広報はどうする?」「総会議案書は?」

と、臨時総会議案書の配布予定日を前にギリギリまで検討が続けられていました。
と言いますか、時間がないにもかかわらず私の中で考えを3、4回と改めていました。


かなりの優柔不断ぶりです。





しかし最近、優柔不断=熟慮癖がついたのではないか?とプラスに思えるようになりました。




管理会社でのサラリーマン時代は、良かれと思えば深く考えずにガンガンと提案し、よく失敗したものでした。
幸いにも「若さ」と「一生懸命さ」でお客様に許してもらえましたが、とてもプロの仕事ではありません。

管理費削減専門のコンサルティング会社時代には少し考える癖がつきましたが、考えが1回翻れば「熟考した」といった満足感があり、結局は痛い目に沢山あいました。





最近ではメール一つ打つにも、結構時間を使います。
特に、夜の集中力が弱い時に発信するメールには細心の注意を払います。
時には長時間かけて打った文章を全部消去しやり直したり、送信を保留して翌朝見返したり、送信そのものを止めて電話にすることも稀ではありません。


安易な判断や提案は、出すのは簡単ですが失敗したときに信頼や時間を取り戻すのが大変であることがようやく分かってきました。

一方、徹底的に考え抜いて出した回答であれば、そこには自信と信念が芽生え、気持ちよく責任を取ることができます。


今では、優柔不断な自分を少々見直している次第です。(自分を誉めてあげたい、は言いすぎか!?)



追伸 上記の理事さん、ハラハラドキドキさせてすみません!?
目指せ大前研一!